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残業代はどこまで支払う必要がある?計算方法とサービス残業のリスクを解説

2026.05.29

お役立ち情報

残業代はどこまで支払う必要がある?計算方法とサービス残業のリスクを解説

残業代はどこまで支払う必要があるのでしょうか。

残業代の計算方法、支払義務、サービス残業のリスクについて、中小企業経営者向けにわかりやすく解説します。

残業代はどのような場合に発生する?

残業代は、法定労働時間を超えて働いた場合に支払う必要があります。

法定労働時間とは、原則として

  • 1日8時間
  • 1週40時間

です。

例えば、9時から18時まで(休憩1時間)の勤務であれば労働時間は8時間です。

これを超えて業務を行った場合は、原則として残業代の支払いが必要になります。

また、会社が明示的に指示していなくても、

  • 上司が黙認していた
  • 業務量的に残業せざるを得なかった
  • 退勤後も仕事をしていたことを会社が把握していた

といった場合は労働時間として認められる可能性があります。

残業代はどのように計算する?

残業代は、通常の時給に割増率をかけて計算します。

代表的な割増率は次のとおりです。

  • 時間外労働(1日8時間・週40時間超):25%以上
  • 深夜労働(22時~5時):25%以上
  • 休日労働(法定休日):35%以上

例えば、時給換算で2,000円の従業員が1時間の時間外労働をした場合、

 2,000円 × 1.25 = 2,500円

が残業代となります。

月給制の社員であっても、一定の場合を除き残業代の支払い義務はなくなりません。

「固定給だから残業代は不要」と考えてしまうのは注意が必要です。

サービス残業は認められる?

結論から言うと、サービス残業は認められません。

サービス残業とは、本来労働時間として扱うべき時間について賃金を支払わない状態をいいます。

例えば、

  • タイムカード打刻後の作業
  • 朝の準備時間
  • 持ち帰り業務
  • 会社支給パソコンでの自宅作業

なども労働時間と判断されることがあります。

労働基準監督署の調査で未払い残業代が発覚すると、

  • 過去の未払い残業代の支払い
  • 是正勧告への対応
  • 労使トラブル

につながる可能性があります。

特に近年は、パソコンのログやチャット履歴などから労働時間が確認されるケースも増えています。

会社が確認しておきたいポイント

残業代トラブルを防ぐためには、まず労働時間を正確に把握することが重要です。

次の点を確認しておきましょう。

  • 出退勤記録を適切に残しているか
  • 残業申請ルールがあるか
  • 持ち帰り業務が発生していないか
  • 管理職の範囲を正しく理解しているか
  • 36協定を締結しているか

また、労働時間の把握にはクラウド型の勤怠管理システムを活用するのもおすすめです。

タイムカードや自己申告だけでは記録漏れや集計ミスが発生することがありますが、勤怠管理システムを導入することで、

  • 出退勤記録の自動集計
  • 残業時間の可視化
  • 有給休暇の管理
  • 法改正への対応

などがしやすくなります。

従業員数が少ない会社でも利用しやすいサービスが増えていますので、労務管理の負担軽減という観点からも検討する価値があります。

特に「残業を禁止しているから支払わなくてよい」という考え方は通用しません。

無断残業であっても、会社が労働時間を把握していた場合には残業代の支払いが必要になることがあります。

まとめ

残業代は、法定労働時間を超えて働いた場合に原則として支払う必要があります。

また、会社が指示した残業だけでなく、実態として労働していた時間も対象になる場合があります。

サービス残業は法律上認められておらず、未払い残業代は大きな労務リスクにつながります。

特に近年は、労働基準監督署による調査や従業員からの請求をきっかけに、未払い残業代が問題となるケースも少なくありません。

労働時間を正確に把握することが、未払い残業代の予防につながります。

そのためには、就業規則や残業ルールの整備に加え、クラウド型の勤怠管理システムを活用し、労働時間を適切に管理できる体制を整えておくことが重要です。

当事務所では、勤怠管理システムの導入支援や運用ルールの整備、就業規則の見直しなどもサポートしております。

「今の勤怠管理で問題ないだろうか」「未払い残業代のリスクがないか確認したい」という場合は、お気軽にご相談ください。

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